2019年4月6日
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羽生田たかしWEB通信 2号
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新元号「令和」。この誠におめでたいニュースを聞いたのは地元群馬での選挙応援の車中でした。
大変美しい響きのこの元号は、確認できるかぎり初めて日本の古典から選ばれたとのことで、現存する日本の最古の歌集「万葉集」の一節から取られたものだそうです。
安倍総理は会見で「厳しい寒さの後に、春の訪れを告げ見事に咲き誇る梅の花のように、一人一人の日本人が、明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした日本でありたいとの願いを込め、令和に決定した」と語られました。
これからの日本の医療政策もまさしくその通りで、新しい令和の時代において、人々が未来に夢と希望の持てる社会を創り上げるための制度設計に、私たち政治家はひたすら取り組むべきであります。
それと余談ですが、たまたま元号が発表された翌日に、山形県で「令和」という名前の方にお会いしました。何か今年は良い年になりそうな気がしております。
そのような中、先月の3月20日には自民党「医師の働き方改革プロジェクトチーム」座長として、自民党としての意見をとりまとめ、厚生労働大臣へ要望致しました。
現在、「医師の働き方改革」と称して医師の使命や社会的役割よりも医師を「労働者」として労働時間規制による改革が進んでいる事に大変違和感を覚えており、また大変危機感を持っております。
と言うのも政府の検討会における議論は「医師の使命感」や「医の倫理」などの議論がほぼされておらず、いかに規制をするか、いかに上限時間を決めるか、といった事にのみ議論が集中しているからであります。ましてや「医師」といっても今回の規制は「勤務医」のみに適用となり、「開業医」は管理者である為に関わらないものであります。しかし、「地域医療」を考えたときに、地域の開業医も当然重要な医療資源であり、地域医療を担っています。
「救急医療」は勿論大切でありますが、地域の医療には検診や学校保健、産業保健、地域の催しへの協力等も含め、多くの形と様々な関わりが存在します。
とはいえ、医療安全の面から考えても「医師の健康への配慮」は大切でありますし、医師のみならず医療職種全てにおいて重要でありますが、時間だけでの規制は大変危険であります。
地域医療を懸命に支えておられる皆さま方のお声をお聞かせ頂き、現実にあった、現場に違和感を与えない改革や改正を今後も引き続き検討を続け議論できる場を作り、医療者と患者が共に協力しあえる医療提供体制作りを考えて参りたいと考えます。
前号に引き続き、医師の働き方改革について書かせて頂きました。今後とも、5年後の施行にむけ必要な議論を続けるべく、地域医療の現場で踏ん張っておられる皆様方のご意見をお聞かせ頂ける様、お願い申し上げます。
医師の働き方改革プロジェクトチーム座長
参議院議員
羽生田たかし
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すべての人にやさしい医療・介護を
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